【ファイターズ語りたいブログ】HamFan★応援歌

日本ハムファイターズ大好き!そしてパ・リーグ大好き女子による語りです。

日本シリーズ第五戦!観戦感想☆西川選手が、試合前に……。

 泣いても笑っても札幌ドーム最終戦、27日の試合、現地観戦して参りました。先発、加藤投手はまた悔しい結果となってしまいましたね。CSでも1回4失点で降板し、味方がおいついて日本シリーズ出場を決め、涙するシーンがありましたから、その悔しさを晴らして頂ければ、と、思ったのですが……。いずれもカウントは追い込んでからヒットになってしまうという。これで、オフにやることは決まりましたね。今季序盤、私の心を支えてくれたのは加藤投手ですから、来季も期待しています。

 余談ですが、下水流選手のツーベースは「ビデオ判定が覆らず」のような報道になっていますが、現地(レフトスタンド)で見ていたらどう考えてもフェンスに当たっていましたし、何ならフェンスに当たる大きな音だってしたんですよ。塁審もいるのに、何のための時間なのだろう……と、思ってしまいました。二回の先頭打者に四球を出し、まだアウトを取れないまま二人目の下水流選手、というシーンでのビデオ判定ですから……加藤投手にはあまり良い時間にならなかった気がします。

 代わって、メンドーサ投手。おそらく監督は加藤投手が早い回に流れを作れなかったら、という話を予めされていたのでしょうね。以前、大谷選手の先発試合が雨天で流れた翌日に調整登板先発をし、早い回で第二先発のような形でメンドーサ投手にスイッチしたことがありました。その時に岩本さんが「先発としてプライドもあるはずなのに、大谷翔平の調整があるからと先発を譲り、まっさらではないマウンドに立つことを快く了承したことに、彼の人柄の素晴らしさを感じる」というようなコメントをしていた記憶があります。この日も、早い回でのスイッチを想定されていた中で、「そんなに早く代わるなら最初から先発させろよ」とでも思ってしまいそうなのに、加藤投手の先発を期待したいというチームの意思を尊重し、二番手として素晴らしいパフォーマンスを発揮してくれたメンドーサ投手……。強いプロ意識とチーム愛を感じますね。いつもニコニコしていて、優勝した試合後もお茶目な姿を見せてくれた、本当に素敵な方です。

 昨日は四番に座ったエルドレッド選手が、メンドーサ投手のツーシームにまったく合っていなかったのが印象的でした。言わずもがな、ゴロアウト量産の投手ですから、三回の新井選手の絵に描いたような併殺(色々とネタとして見ることの多い新井選手の併殺……生で見られて感激しました笑)や、四回に三つのゴロアウトがあった時は、きっとこれで流れがファイターズに来て、すぐに反撃できると思ったのですが……やはりジョンソン投手。そう簡単には崩れる気配もありません。

 ともあれ、メンドーサ投手が居たから勝てた、というのは誰しもが感じたことでしょう。エルドレッド選手や鈴木選手に対する攻めは、土日の試合でも何か示唆になるような気がします。

 それにしても、ジョンソン投手。中四日とは思えない投球でした……。お疲れのはずなのに、制球が乱れないのが凄いです。そして、わかっていたことですが改めて感じさせられたのが、カープの内野守備の硬さです。

 まるでそこに分厚いマットレスがでもあるようなイメージでした。一つ一つのアウトもそうですし、特に二回の市川選手、六回の矢野選手……どちらも、抜けて!と、叫んでしまうような当たりでしたが、跳ね返され……。好守に阻まれるシーンというのは、悔しくて、ちょっと嬉しくて、やっぱり悔しい不思議な気持ちになります。笑

 二回と六回の攻撃。

 二回、先頭打者の中田選手がヒットを打った時に、ホームランを打った時よりうれしそうにしていたのが印象的でした。初戦に抑え込まれたジョンソン投手から、四番が初ヒットでチャンスを作る。これは打線を牽引する四番バッターとして今季、中田選手が何度も見せてくれた姿です。こういう何気ないところに見られたファイターズらしさが、何だかとっても嬉しかったです。

 六回の攻撃は、まず大谷選手が「ピッチングの借りをバッティングで返す」という、他の方にはなかなか真似のできない姿を見せてくれてよかったです。きっと投げても六回まででしょうから、「そろそろ勝ち逃げされるよー!!」なんて思っていたんですけどね。大谷選手はツーベース、中田選手はフライアウト、ツーアウトで、一塁があいている……カープ内野陣がマウンドに集まった時点で、わたしは、着ていたユニフォームを脱ぎましたね。笑。

 というのも、昨日はいつもの中島選手のユニフォームの内側に、矢野選手の「ファイターズ最高!」Tシャツを着ていたんです。レアード選手は敬遠されるだろう、となれば左打者に強いジョンソン投手を相手に、監督は右の代打を送るだろう、という予測。この試合で、この雰囲気で……もう、矢野選手しかいないですよね。普段は演奏されることのない東京Dチャンテは、場内アナウンスで代打が告げられる前から「札幌!ドームで!輝け!ケンジ!」でしたよ。

 応援の声が、まるで自分の声にエコーがかかったみたいで、波状に広がっていくのがわかりました。

 試合のMVPはもちろんあの方ですが、まず、メンドーサ投手の好投、次に市川捕手の好リードと好守、そして三度の犠打も素晴らしかったですよね!いずれもプレッシャーのかかる場面で、芸術的な送りバントを決めて下さりました。大野選手はもしかして、空気にあてられてしまったのかな……なんて、いつもの大野選手らしからぬ弱気なリードを見ていて、思ってしまいました。土日の試合も、スターターではなく味方が空気を作ってくれた頃に出場された方が、大野選手らしいリードを見せてくれるのに良いかもしれませんね。

 市川選手が三度も送りバントで仕事をできたのは、その直前に賢介選手が5回先頭打者、7回先頭打者、9回1アウトから出塁をしているからです。

 個人的に、賢介選手の働きは素晴らしかったと思います。不調だったのは誰の目にも明らかですが、その中でもきっちり結果を出すというのが流石。五回のヒットは、左打者キラーのジョンソン投手から、「こーやって打てばいいんだよ」と言わんばかりのヒットでした。次の回の先頭で西川選手のレフトフライも、賢介選手の打ち方をまねたのかな?というような当たりでしたしね。好守に見えない好守に阻まれましたが(汗)岡選手の犠牲フライでの好走塁シーンも、きっと三塁では、「賢介・白井密談」が行われていたのは想像がつきましたし、賢介選手のスタートの良さと走塁技術なら、多少浅くてもスタートを切るだろうという予想はつきました。私の周りは、丸選手が捕球した瞬間にみんなで「GO!!」でしたよ(笑)

 試合前の話なんですが、外野でキャッチボールをする選手の姿を、パフェを食べながら見ていたんですね。

 近藤選手と西川選手が組んでいたんですが、近藤選手が突然、やけに、というか、ものすごく高くボールを投げ上げたんです。「???」と思って見ていたら、それを捕球しようとした西川選手が、前日の近藤選手のエラーを真似るかのように、わざとバンザイのポーズでボールを後ろに落として、笑いを取っていました(笑)仲良しなのもかわいいし、やっぱり雰囲気がいいなあ、と思いました。どなたか写真に収めてる方がいらっしゃったら、ください(笑)

 そんなことを思い出していた九回。

 打順ををチラと見たときに、どこまで回るんだろうと考えたら、ツーアウト満塁でも西川選手。大谷選手までは回らないんだなあ、なんて考えていました。

 中崎投手……個人的に好きなので(雰囲気が)、目の前で見られて感激でした。岡選手が激昂したシーンについて、あの打席だけを見れば「そんなに怒らなくとも……」と思われるかもしれませんが、このシリーズで岡選手は内角を抉られてのけぞるシーンが何回かありましたよね。観ていて「危ない!」って叫んだことも数回ありましたし。それらを含めて、怒りをあらわにされたなら仕方ないかと思います。中田選手にとっては、岡選手をとても気にかけていて打撃のアドバイスをしたり、インタビューでも名前を出したりされている、いわば「弟子」のような存在ですから、大切に思うのは当然です。というか、岡選手が見た目以上に短気というか、ああいう場面で感情を表に出すことが多いのをチームメイトは知っているでしょうから、岡選手を止めに来たのでは?と、思ったくらいでした。笑

 少し遡りまして、七回の攻撃。岡選手の犠牲フライで賢介選手が帰塁、隙なく二塁に進んだ中島選手を置いて、打席には西川選手。「はるたく」で一点となればそれこそファイターズらしい展開ですから、期待せずにはいられませんでしたが、この場面で、カープバッテリーが悔しいくらいに冷静だと感じました。牽制のタイミングであるとか、間の取り方ですとか。西川選手は自分のペースで打席には入れていなかったのではないでしょうか。結果は三振で、俯いてベンチに下がる姿を観て……今季、西川選手がこれだけ苦しんで頑張ってくれたからファイターズはここまで来られたのに、こんな結果……と、悲しくなりました。

 だからこそ、九回ツーアウト満塁の場面で西川選手に回った時、何よりも「これ以上、はるきが苦しみませんように」と願わずにはいられませんでした。もう打席途中から涙がとまらず……です(汗)

 数年前までの西川選手は三塁打が多く、長打もありましたが、引き換えに不調で三振が多くなってしまう時期が長くなることもありましたよね。今季中盤から、御本人は「長打は捨てました」と明言されていましたが、ホームランを打つ力のある打者がそれを完全に捨て去るのは、並大抵の覚悟でできることではないと思うのです。

 あの瞬間、打球が上がって、歓声が上がって、不思議なくらい、ボールがゆっくりとスタンドに吸い込まれたように感じました。とりあえず喜んで、あとは呆然とダイヤモンドを一周する西川選手を見つめてしまいました。笑。

 今まで頑張ってきたから、スラッガーとして思い切り振りぬくことを許され、また結果が伴ったのでしょう。本当にきれいなスイングで、きれいな弾道のホームランでした。

 これで、ファイターズ屈指のイケメンが全国区になりましたね!どんどん目立って、代表に呼ばれるような選手になってほしいです。

 ちなみに、小学校1年生になる私の姪っこは西川選手が大好きなのですが、今でも大事にしている「NISHIKAWA#26」のユニフォームを抱えて「これもう売ってないも~ん♪」と、偉そうにしています(笑)

 ……と、ここまでを書いて昨日は寝てしまったのですが、起きて一日を過ごしてみたら、明日の予告先発が増井投手に!

 大谷選手はベンチでしょうか……9回のクローザー、監督は16日の試合のあと「もう二度とやらない」と仰っていましたよね。登板を期待する声もありますが……監督は、やらないと言ったらやらないと思います。もし、「大谷翔平をマウンドに上げなければ勝てない」「大谷翔平以外に選択肢がない」状況に立たされたなら、あり得るかもしれませんが……。

 代打からの、リリーフ登板……なんて、ありえませんよね、ないですよね。

 メンドーサ投手が七回まで頑張ってくださったので、宮西投手が休めました!そこも鍵になる気がします。

 西川選手、全員の気持ちを広島まで連れていってくれるんですよね。またあの真っ赤な声援の中でファイターズらしい野球を忘れそうになっても、ファイターズファンの声援が、想いが、届きますように。