【ファイターズ語りたいブログ】HamFan★応援歌

日本ハムファイターズ大好き!そしてパ・リーグ大好き女子による語りです。

スポーツ紙を買い、中島に泣き、谷元に泣いた

 昨日の試合は、大げさではなく、今シーズンで1番胸が熱くなりました。

 中島卓也選手が人生初のホームランです!

 昨日の試合、上原投手は悪くなかったですよね。

どうにも不運が重なって、という印象でしたし、不運や相性をも捻じ伏せて試合を作れ!なんて、今の上原投手に求めることはできませんし。

 できたら敗けを消してあげてほしいななんて思いながら、中島選手の打席は少々手元で別の仕事をしておりました。

関西より向こうでしか流れない中島選手のファンファーレが聞こえてきて……そんな中で、ホームランの実況。

 動揺のあまり、しばし「待って!ちょーーっと、待って!」しか言えませんでした。笑

 第一に、プロ初ホームランです。2287打席目というのは、最遅記録の更新だとか。ロッテの岡田さん、お先に失礼します!

 そもそも、生涯初ホームランだそうです。中島選手はシニアの頃から、当時の監督の方針で、長打よりもバントやチームバッティングについて徹底した指導を受けてきたと観た記憶があります。身体の小さい中島選手が強豪校で生きていくためには、そういったバッティングを早いうちから身に着けたほうがいい、と。今のスタイルを考えれば監督さんの慧眼には恐れ入りますが、そんなわけで、ホームランを打つための練習をして来なかったんですよね。

 今季の目標でした。開幕前に、今シーズンの目標はときかれた中島選手はどこの番組でも「ホームラン1本」と答えられていましたよね。

 この「ホームラン1本」を見た時に、なるほどなと思ったんです。昨季終盤、今季のオープン戦のときもそうでしたが、中島選手が打席に立つと、相手の守備が極端にレフト寄りになっていました。もう、目視で、ライトに選手が居ないのでは???ライトの選手がセンターの定位置に居るのでは???と思うくらいでした。それくらいの打球傾向が出ていたのだと思います。

 ホームラン1本という目標は、決して記念に1本打ってみたいなんて理由ではなく、引っ張り打ちの力を身に着けることで、極端なレフト寄りシフトを解消させ、本来のバッティングであるレフト方向への流し打ちをより活かしたい、ということなのだろうなと。

 今季は引っ張りのバッティングを意識し、結果としてバッティングそのものを崩して粘り打ちさえ出来なくなっている場面もありました。

 中島選手の打球が「ライトの頭を越えて」、動揺に震えたのは5月頃でしたでしょうか。

 最近では、昨季の形に戻したのかな?と思うような打席もあり、ホームラン1本の目標は諦めてしまったんだろうか……なんて勝手に思っていましたし、まだバッティングの調子そのものが良くなったわけではありません。

 ただ、目標として取り組んできたものが一つの結果につながったことは素晴らしいと思います。しっかり、引っ張ってライト方向へのきれいなホームランでした。

 そのあとの打席では珍しく送りバントを失敗・・・なんて場面も見られました。「ああいう感覚なんだなと思った」なんてコメントもありましたので、その感覚を良い方に活かし、更なる成長を見せてくれることを期待します。

 あの、メンタルトレーニングに明るい武田翔太投手があんなに動揺するなんて……びっくりでしたね。

 間違いなく、今季で1番胸が熱くなったシーンでした。

 そんなわけで、今日の朝は昨季の日シリ5戦目以来、スポーツ紙を買って出勤しました。

 ……そしたら。

「谷元 ドラゴンズが獲得へ」なんて見出しが目に入り……。

 え?なんて思っている間に正式発表が成され……あっという間に谷元投手は行ってしまいました。スポーツナビのアプリから、ファイターズの一軍登録選手が変更された(吉田投手が登録され、谷元投手が抹消された)旨の通知が来たのは、その数時間後のことでした。

 谷元投手の貢献は今更語るべくもないですよね。

 昨季より阪神の投手コーチを務められている金村さんが、「ファイターズから1人連れていっていいのなら、谷元投手を連れて行く」と言っていたのを覚えています。

 これまでにも耐え難い移籍は多くありました。挙げたらキリがないくらい……。その中でも、今回の件は五本の指に入ります。

 私なりに考えてみると、

 ひとつは、チームに危機意識を持たせる意図。昨季の胴上げ投手でさえ、トレードの対象になるのだというショック。

 もう一点、

 これは、若手中継ぎ陣への奮起を促す意味があるのではないかという結論に至りました。

 少し前に吉井コーチが、「ファイターズはここ何年も、勝ち試合で投げる投手が変わっていない」と仰っていましたよね。ファイターズファンならまず認識していることを、改めて吉井コーチに言われるとずっしり来るな、なんて思った記憶があります。

 変わっていない、つまり、若手の突き上げがないということですね。

 「いつまでも谷元・宮西に甘えるな!」と、つい語気を荒げたくなることがここ数年は何度も、何度もありました。

 むろん、それだけが理由ではないでしょうが、頼り切って、甘え切った人が居なくなるなら、もう何とかするしかない……ですよね。

 谷元投手のご心中を正確に察することなどできませんが、もしもほんの少しでも、ファイターズを離れ難いと思っていてくれていたなら……。

 あなたたちがしっかりしないからだ……と、何人か、名指しをしたくなります。

 本当に寂しく、泣きたいくらい悲しいです。

 でももう覆りません。

 成績も順位も誰かのせいだなんて思いません。中継ぎ陣、お願いだからしっかりして下さい。

 谷元投手の登場曲、その歌詞のワンフレーズを思い出しています。

 ありがとう、谷元選手。

 身長が小さくてもプロ野球選手になれること、オールスターに出られること、際どい場面では何度も救われ、先発だってしたこともありました。楽しい一面もたくさん、たくさん見せてくれました……。

 新天地での活躍を心よりお祈り致します。

 ドラゴンズファンの皆様、谷元投手をよろしくお願いします。

 もうすぐ試合も始まりますね。

 慌てて書いたもので、いつも以上の乱文で失礼致しました。