今日(昨日?)の試合を観終わりました。
楽天戦の三連敗からオリックス戦の二連敗、そして今日で今季二度目の六連敗です。
よくゲームで「ハードモード」ってありますよね。敵が強くなっていたり、ヒット判定が難しくなっていたり。
最近のファイターズにはそんな雰囲気を感じます。完璧なバントでなければ送れない、エラーやミスがほとんど失点につながる、1つのミスもなく攻撃をしなければノーアウト3塁のランナーさえも帰せない……という風に。
本当ならば何か温情があってもいいようなミスさえ許されない状態です。
それは言い換えれば、味方のミスを誰もカバーできないまま試合が過ぎていく、ということなのだと思います。
2013年最下位に沈んだ時、当時解説席にいらっしゃった水上さんが「投手のミスを野手が、野手のミスを投手がカバーできていない、それに尽きるのではないか。」というようなことを仰っていた記憶があります。
誰もが自分のお仕事に精一杯で、誰かのカバーに回る余裕もないような。こればかりは、チームの主軸が抜けているのだから仕方ない気もしますが……。
大谷選手が以前、母校の監督さんから教わった言葉として、「義務と権利」の話をなさっていた記憶があります。「試合に出る権利を得た選手は、一塁まで全力疾走する義務がある。」ということだったかと。
六連敗のさなか、それでも毎日、たった一つでも前向きになれる要素は見つけられます。平沼選手も楽しみですし、武田久投手が戦力になっているのも嬉しいです。若手が多く試合に出場している中で、「今年は育成の年」なんて言葉も散見されます。これだけ負け越してしまい、首位とのゲーム差も、逆転が奇跡のようだった昨年のそれに近づいてきました。
でも、諦めるのは早いと思います。
連覇を狙う「権利」があるのはファイターズだけなんですから、最後まで優勝を諦めずに戦う「義務」があると私は考えます。
本当は昨年のホークスのように、王者然としているのも素敵なんですが……。敢えてそれをせず、「優勝?そんなの過去の話でしょ」という空気をファイターズは選びました。
それは決して間違いではないですし、ともすれば優勝したことで生じてしまう自惚れを封殺することは絶対的に必要でした。
というわけで昨年の優勝は忘れて、今年のシーズンに臨んだわけですが、このままでは勝ち方さえも忘れてしまいそうです。
野手は得点ができず、先発投手陣は失点を恐れる投球になり、また、失点直後の切り替えもできていないように見えます(特に有原投手。)
西川選手なんかも、妙に力んでしまっている感じがしますしね。中島選手も考えすぎなのか単に調子が悪いのか。
先日、石井選手が送りバントを失敗し、流れが相手に渡ってしまったことがありました。俯く石井選手の表情が何とも切なく……。妙な言い方となりますが、私の中でルーキーは「可愛いもの」なんです。仮に何かミスをしたって、それはチームに守られるべきものと思っています。
バントの名手である中島選手だって初球で決められないような悪循環の中で、石井選手や岸里選手が決められないのなんて、仕方ないじゃないですか。
それなのに、敗戦の責任を、一軍経験のほとんどない選手が背負うような恰好になるのは……見ているのもつらくなってしまいますよね。もちろんプロなんだからとか、練習してるんだからとか、そういう言葉もありますが、そんなの選手が思えばいいことで、見ている方は失敗を責めるよりもどうやってそれをカバーしてくれるかに期待したいところです。
さて、どうしましょうね。
……ということを、拙いアタマで考えてみました。
まずは、二番バッターを固定しましょう!
今季の開幕二番は賢介選手で、そこから、中島選手や石井選手、岸里選手なんかが二番に座りましたが……中々お仕事をできない状況が続いています。
先日、地上波で建山さんが「二番バッターが居ない」って、仰ってましたよね。
監督は、上り調子と見えた選手を二番に据えては、上手くいかずにまた違う選手を据えて……ということをされていたように見えるんですが、もう、今の状態では正直、どなたが座っても一緒です。
足を使って、長打に頼らず、きっちり送っていきましょう。もういっそワンナウトからでも送りましょう!
3アウト使っても1塁ランナーを進めることさえままならないなら、ひとつでも先の塁へランナーを進めてほしいです。
と、言いながら送りバントさえも……という状況ですが。どうせ打線がつながらないなら、失敗のリスクがあっても前に進んでください。
冒頭にも書きましたが、今は、誰もが危機的状況をカバーしようとして空回りしている状態です。
ご自身の仕事をきちんとこなしていけば、それが自然と誰かをカバーすることにつながると思います。
背伸びをせず、できることから。
凡事徹底。大事なことですよね。
やっと減ってきたと思っていた守備のしょーーもないミスもまた出てきてしまったようですし……。
このままじゃ飛車角どころか飛車角金銀まで落ちますよー。
何よりも怖いのは、ファイターズの勝ち方そのものを忘れてしまうこと。
上手くいかずに、勝てずにもがいているのはどなたも一緒。
目先の結果だけに左右されるのではなく、チームの一員として力を発揮するためにどういった意識を持っているか、ということを、注視したいと思う今日この頃です。